5月3日早朝。ゴールデンウィーク初日。最も渋滞が予想される日だと、渋滞予報にも出ていた。長野への1泊2日旅を予定している私たちは、5時に起床し、6時前に家を出発した。予定通りだ。全てが順調!早起きが苦手な私も、結婚してから始まった夫による遠方への強行日帰り旅の経験を活かし、今回は理想的な朝を迎えることができた。完璧だ。家族みんなご機嫌だった。
家を出て10分ほど経ったところで、何気なくバッグから携帯を取り出そうとして、ハタと気づく。あれ、携帯は?ガサゴソガサゴソ。携帯を探す手の動きが早くなる。あれ?ない!ない!携帯が…なーい!!
そうだ、朝息子が私の携帯を使っていた。朝起きると「みんなのうた」を見るのがルーティンの息子。携帯でテレビ画面の写真を撮って、撮った写真を眺めるのがお気に入りなのだ。息子はそのルーティンが終わると、いつも私のバッグに携帯を戻す。でも今日は旅行なので、いつもと違うバッグを私は用意していた。息子はいつもの私のバッグに携帯を戻してしまったらしい!ガーン…。
前日の夜から渋滞は始まっている。早朝に出たとはいえ、ここで戻ってしまっては早朝に出発した意味はなくなる。夫は「…戻る?」と聞くが、戻るという選択肢がないことは私には分かる。私は観念した。「…いいよ」。そうして、携帯を持たない旅が始まったのだった。
長野のお家に行く目的は、「何にもしない」をしに行くこと。今回は本当に「何もしない」を体感することになるのだった。続く。
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