父の誕生日と思い出の味



帰り道、地下鉄に乗るためデパ地下を通過した時のこと。


出口付近に出店していたお店の前を一旦通り過ぎて、また戻って二度見する。


これは…!

私が子供の頃に大好きだったいちご大福に良く似ている!



小学校5年生の時に引っ越した街で、週末に良く家族で買い物に行くデパートがあった。

そこで良く買っていたいちご大福が大好きだった。


白餡と求肥で包んだいちご大福。

東京に来てから、この白餡で包まれたいちご大福に出会うことがなかなかなかった。

私の中ではやっぱり白餡が一番!


当時の食べていたお店のものとは違うけれど、その良く似た佇まいにこれは買うしかないでしょうと即決。

いちごの他にも様々なフルーツがあって迷ったけれど、いちごとマスクメロンと温州みかんをチョイス。


帰宅して家族に、いかに私がフルーツ大福が好きかを語りながら食べた。



あぁ、幸せ。

誕生日にはケーキじゃなくてこの大福がいい、とさえ思った。




そしてふと気づいたのが、今日は亡くなった父の誕生日だということ。


父の誕生日に、父と過ごした頃の思い出の味との再会。


味覚から一気にその頃の記憶が蘇る。



先日のお月見といい、父のことを思い出すことが多いこの頃。

何かのメッセージかな。



自分の仕事を始めようとしている私を父が応援してくれているのかもしれない。



前の転機の時にもそういうことがあった。



父とあの頃の家族との思い出の味。



フルーツ大福。

私にとってはしあわせ大福。





興奮して写真を撮り忘れたため、パンフレットより。

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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