模写「踊るジャンヌ・アヴリル」

 模写会2回目に参加しました。今回の作品は、フランスの画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの「踊るジャンヌ・アヴリル」です。


 「難しそう!」と最初見た時思いました。人物画をあまり描いたことがありません。学生時代、美術の時間に自画像を描いたり友達の顔を描いたりしたことがありますが、ものすごく似てなかったことを思い出します。風景や静物画は描けるけど、人物画は苦手、という意識がありました。そういえば今放送中の朝ドラ「らんまん」の主人公萬太郎も、植物画は天才的だけど人物画はさっぱり…という設定でしたね。

 そしてこの「踊るジャンヌ・アヴリル」。なんとも不思議な絵ではありませんか?縦長の比率の用紙、床と壁の曖昧さ、塗り切っていない背景。そしてこのアヴリルさんの不思議な身体の動き。一体どうなってるの?どっちが右足でどっちが左足?このポーズは人として可能なのか?あんまり楽しそうじゃないけど、どんな気持ちなの?もうツッコミどころ満載です。

 主催者のMさんが色画用紙に描いても良いかもとおっしゃっていたので、黄土色の色画用紙をセレクト。油絵の代わりにクレヨンで描くことにしました。クレヨンで描くのはいつぶりでしょうか?クレヨンの滑らかなタッチの気持ち良いこと。色を重ねると良い感じに混ざり合っていくのですね。油絵より手軽で、油絵のような質感に近づける。こんな良い画材に幼少期に出会っていたとは!クレヨンの凄さに年月を経て気づくことができました。

 上半身の華やかさと、下半身の暗さのコントラストが印象的です。ロートレックは脚を2度骨折したとかで脚が充分に成長することができず、150㎝ほどの低身長となってしまった背景があるそうです。伯爵家の長男として生まれたものの障害を持って生きることとなり、家を継げなかったこと。脚に対するコンプレックスを表現していたのかもしれないと想像しました。


 完成が楽しみです!

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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