父の好物

 亡くなった父が大好きだったお菓子があります。その名は「味千両」。一口サイズのあられなのですが、サラダ味で子供ながらに美味しくて、父が買ってくるのを楽しみにしていた記憶があります。買ってくると、味千両専用の容器に移すのが私の役目。密閉容器で湿気るのを防いでいたのですね。一気に食べてしまわないように、父なりに考えていたのかもしれません。

 父といえば味千両。でも大人になってからその商品を見たことはありませんでした。今日は父の誕生日。ふと、味千両を検索してみようと思い立ちました。あのお菓子はまだあるのだろうか?

 検索してみると、すぐにヒットしました!こちらです。

 これこれ!この形、昔のままです。まだあったんだー!と嬉しさが込み上げました。オンラインショップで買えるようです。

 流石に1個単位では買えなくて(送料の方が高くなる)、どうしようかなとしばらく迷いました。そうだ、まとめ買いして、この思い出を共有できる人たちにシェアすれば良いんだと閃きました。母と姉にもプレゼントしよう。

 父に思いを馳せることはあっても、この角度から父を想ったのは初めてでした。ちょっと可笑しい。きっと食べたら、父のことをもっと鮮明に思い出すんだろうなぁ。

 父が大切にしていた母を、私が大切にしなくちゃね。大人になってからの反抗期をそろそろ卒業します。いつもきっと見守ってくれている父へ。お誕生日おめでとう。

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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