大好きなMrs.GREENAPPLEが主題歌を担当している映画「ラーゲリより愛を込めて」を鑑賞してきました。きっかけは主題歌ではありましたが、映画自体も心にズシンと響く内容で、涙が頬をつたいました。でもどこか清涼感があって、見終わった後は清々しさも感じる不思議な映画でした。
目を背けたくなるような戦争のリアルも描かれていましたし、次々と起こる辛い出来事に、そんなことができてしまう人間の残酷さを感じました。弱さも見ました。そしてそんな描写が続く中であっても、生きる喜びを見出そうとする人間の強さが描かれていました。仲間と語り合ったり、学んだり、空を見上げたり、そんなささやかな日常の幸せがより際立って伝わってきました。私たちが毎日手にしているものが、どれほど幸せなことなのか。最後の台詞からそれが伝わってきて印象的でした。
この映画で描かれていることが、今からたった数十年前に起きた実際の出来事だということに、衝撃を覚えながら鑑賞しました。
「運転者」という本を以前読んだことがあります。ご先祖様が次の世代へとバトンを繋いできた今に、私たちは生きている。あの時代の人たちが、自分の家族のことを思って生き抜いた先の今にいる。それぞれの時代の役割を全うして、次の世代へバトンを繋いでいる。ご先祖様が築いてくれた今に感謝して、私の時代の役割を全うしようと思えた本でした。
この時代を生きた人々に感謝して、次の世代へ何を繋げられるか考えたい。そんなことを考えさせられた映画でした。
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