ハンカチの魔法3

下校の時、クラスの子たちにわーっと囲んでもらった時に、いつも遊びに誘ってくれるあの子から「今日遊べますか?」と誘ってもらった。

もちろん!という気持ちで「遊べるよ!」と返事をした。


お昼ごはんを食べ終えて、息子と2人公園へ向かった。

到着すると想像以上の人数がいた。

みんな同じクラスの子供たちだ。

クラスの半分くらいの人数はいたんじゃないだろうか。

このクラスの仲の良さを感じた。


みんなが「◯◯ちゃーん!」と駆け寄ってきてくれた。

息子にはいつも母の私がついてくることも了承済みといった様子で、みんな遊び始めた。

そういうみんなの優しさがありがたかった。


ある子のお母さんが付き添いで来ていて、初めてしっかりとお話をした。

ハンカチのお礼を言われた。

普通の自然なお母さん同士の会話。

そんな何でもないことが嬉しかった。


その公園には深さが足首くらいまでの浅い池があって、池の中の小さな岩には鳥のオブジェが乗っていた。

息子はその岩にぴょんとジャンプして乗り、その鳥のオブジェに腰掛けた。


いつも息子と一緒にいてくれるあの女の子がタタタッと駆け寄って、池の中に靴のままじゃぶじゃぶと入って歩き、息子のいる岩に登った。

その衝動的な動きに私は驚いた。

目指す先の息子の前に池があることに気づいてないかのような、息子だけを目指して駆け寄ったような動きに見えた。

その子の息子への想いが私に伝わってきたようで、胸が熱くなった。


ありがとうの気持ちが溢れた。



続く。



365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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