相手の気持ちを察すること



自閉症スペクトラム症の特徴のひとつに、相手の気持ちを察することが苦手、というものがあります。


今日はそれを感じる出来事がありました。


ゴミ収集車が気になっている息子。

学校に行っているとごみ収集の現場に立ち会えることはないのですが、夏休み中はそれができます。


遠くから聞こえてくるごみ収集のスタッフさんの声をいち早く聞きつける息子。


「見に行ってもいい?」と聞きます。


もう何度も見ていて、スタッフさんも笑顔で「バイバイ」と息子に声をかけてくれます。


息子もいつも大人しく見ているだけなので、私も安心しきっていました。


今日は私が大掃除をしている最中だったので、「見に行ってもいい?」と聞いた息子に


「いいよ、お庭からは出ないんだよ」と言って、一人で外に出しました。



少しして娘が2階からドタドタと駆け降りてきて、「ママ!◯◯(息子)がくさいって言ってるよ!」と。


びっくりして玄関の外に出ると、ゴミ収集車を見ながら「くさい」と言っていました。


そんな息子に、ゴミ収集車のスタッフの方は「バイバイ」といつもと変わらず声をかけて去っていかれました。



なんてことを…。

油断してしまった。

私はものすごく申し訳ない気持ちになりました。



息子を玄関に座らせ、話をしました。


相手が嫌な気持ちになることを言ってはいけない。

スタッフの方に言うべき言葉は「ありがとう」なんだよ。


息子はきょとんとしていました。

くさいと思ったからくさいと言った。それがいけないことなのが分からない様子でした。


こういうことを一つ一つ教えていかなければならないんだな。


娘には教える必要がなかったけれど、息子には教えていかなければならないんだ。

それを改めて思いました。


次のごみ収集の時には、ママと一緒に「ありがとう」を言いにいこうね。

そう息子と約束しました。



一瞬落ち込みそうになったけれど、ひとつひとつ積み重ねていきます。

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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