以前から楽しみにしていたピアノのリサイタルに娘と一緒に行ってきました。
ピアニストの富永峻さんのソロリサイタルです。
2年ほど前に、富永さんの子供向けのコンサートに娘と一緒に参加しました。
最後に「ピアノ弾きたい子がいたら弾いていいよ」と言われ、弾かせてもらったことがありました。
(その時の記事はこちら)
今回は娘と、ライフコーチのひとみさんとひとみさんのお母様、同じクライアントのYさんも一緒です。
前半はシューマン。
ソナタ第3番 へ長調 作品14「管弦楽のない協奏曲」
子供の情景作品15
子供の情景は15の作品で構成されていることもあり、ころころと曲の表情が変わっていくため、物語をなぞっていくような気持ちで聴きました。
特に有名な「トロイメライ」は、こんなに美しい曲だったんだと再認識させられるような素晴らしい演奏だと感じました。
聴きながら酔いしれるような感覚がありました。
ソナタも子供の情景も、段々と自分が微睡んでいくのが分かりました。
休憩を挟んで、後半はIsaac AlbenizとIgor Stravinsky。
Isaac Albenizはスペイン出身の作曲家だそうで、聴いてみると静かな中にも確かにスペインっぽい情熱的な印象を受けました。
全体の構成の中でスパイスになっているような感じがしました。
そしてIgor Stravinsky。
いきなり目の覚めるような激しい演奏が始まって、背筋がシャキーンとなりました。
手がつってしまうんじゃないかと心配になる程の激しい手の動きを食い入るように見つめます。
手が良く見える座席を選んでラッキーでした!
最後の曲が終わった瞬間「はー!」という溜息が出て、隣に座っていたひとみさんや娘と顔を見合わせました。
誰かと一緒に演奏を聴くと、こういう感動をその瞬間に分かち合えるのが醍醐味だと思います。
本当に素晴らしかったです。
3人の作曲家のテイストが全部違って、驚きと味わいがありました。
富永さんが「曲の構成を考えることが喜びの一つだ」とお話されていましたが、
色んな感情を味合わせていただき、曲の構成にも「ブラボー!」という思いがしました。
富永さんは演奏も、演奏している姿も芸術的で素晴らしかったです。
楽譜も見ずに、あれだけの大曲を素晴らしい表現と共に演奏されるのは本当に神業としか思えません。
演奏家の方の努力に尊敬の気持ちでいっぱいになりました。
娘もとても感動したようで、家に帰ってStravinskyの「ペトルーシュカ」をもう一度YouTubeで鑑賞しました。
幸福な時間をありがとうございました!
次回も楽しみにしています。
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