ニュートラルな関係

 アトリエお仕事DAY。前半は3歳女の子と年長〜小学3年生までの男子3人。男子3人は背丈が同じくらいで、団子のようになってわちゃわちゃと共同作業をしたり、同じものを見て語り合ったりと微笑ましい。3歳の女の子にも癒される。

 後半は小3と小6男子&小4と小5女子の4人。静かに制作に没頭している男子たちと対照的に、女子二人はおしゃべりが止まらない。主に学校の先生とクラスや塾の男子への不満。(笑)

 最初は笑って聞いていたけれど、表現が気になることがちらほらあった。一般的な価値観にないことをする人への排他的な言い方や、少数派の進路を選ぶ子が傷つくだろうなと思う表現など。

 前者については、オーナーの先生が違う角度からの見方を提示していた。排他的な発言をする子を否定するわけではなく、「こういう見方もあるよね」という視点の提示。子供たちも「なるほどね」といった感じで、静かになる瞬間があった。違う意見を受け入れたからこその沈黙だと思った。

 後者については、その場で介入することはできなかったけれど、グルーピングする傾向にあるあの年頃の子たちの特徴がよく出ていたねと、後で私と感想を語り合った。グルーピングしてしまう環境に導いている大人たちの責任もあると思った。それを言われた相手はどう思うかな。そこを配慮できる優しさを育んでいけると良いな。

 アトリエは、学校でも家庭でもない場。そこで関わる私たち大人は、彼らと一番ニュートラルに話せる立場かもしれない。こんな考え方もあるよね。こういう人もいるよね。狭い世界に留まりがちな子供たちに、そんな視野を広げるような関わりができる存在で在りたいと思った。



365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

0コメント

  • 1000 / 1000