娘の小学校の卒業式でした。前日から雨で、卒業式当日の朝は晴れ。卒業式が終わるお昼過ぎまでは晴れて、その後また雨が降るという不思議な天気でした。そんなミラクルな束の間の晴れ間の中、卒業式は無事に行われ、最後は校庭で友人達との記念撮影もできて、本当に良かったなと思います。
厳かな卒業式に参列しながら、6年前の入学式のことを思い出していました。入学式が昨日のことのようにも思えてきて、6年も経ったなんて信じられない気持ちに。みんなもうしっかりしていて、入学式の時のようなドキドキもハラハラもなく、落ち着いた気持ちで参加しました。卒業生の門出の言葉の最後に「さようなら!」と大きな声で言われた時、なんだか胸に迫るものがありました。大人数で真正面から「さようなら!」と言われる迫力って、あまり経験しないですよね。「さようなら」って潔い言葉だなと感じました。みんな堂々としていました。旅立ちの時なんですね。
記念撮影を終えて玄関を出る時、もう一度振り返りました。この小学校は、私が20代の頃この近くに住んでいて、校庭で遊んだことがありました。当時、週末によく一緒に遊んでいた仲間たちと、近所のマックでお茶していたところ、近くに座っていた小学生のグループと何かのきっかけで話をすることに。そして何故だか意気投合し、その子達が小学校の校庭でバスケをやるというので一緒にやろう!という流れになりました。校庭で小学生達とバスケをする若者達。どうみても保護者ではありません。スタッフの人から声をかけられ、小学校の関係者でないと利用できないと知りました。すみませんと謝りながら、「将来子供をこの学校に通わせます!」と冗談混じりに言ったことを覚えています。
それが、現実になったのでした。本当に不思議です。当時はこの街に住み続けるとも思っていなかったですし、その後色んな街を転々として、この街へ戻ってきたのでした。でもこの小学校に入ることを目的としていたわけではなく、たまたま見つけた物件がこの小学校の学区だったというご縁です。本当に不思議です。あの言葉が現実になるなんて。
卒業式が終わり、校庭から玄関へと続く道を歩きながら、その時のことを思い出したのでした。20代の時この道を歩いた私が、今は自分の娘と一緒にこの道を歩き、この学校を卒業しようとしている。人生の不思議な巡り合わせを感じます。
20代の私の思い出、娘の小学校6年間の思い出、そして息子の2年間の小学校生活の思い出が詰まった学校。たくさんの思い出を胸に、私もこの学校を巣立つ気持ちになりました。ありがとうございました。そして、さようなら。
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