「おせわになりました」しゃもじ

 もう何年使っているか分からないくらい、長い間使っている我が家のしゃもじ。炊飯器が結婚祝いでいただいたものなので、その付属品だったしゃもじだとすれば、もう14年目⁉︎ご長寿しゃもじです。

 そんなご長寿しゃもじが、ついに寿命を迎えたようでした。ご飯粒がくっつきまくりでどうしようもない状態になってきました。今朝、引退の時を迎えました。

 朝起きてきた息子が、炊飯器を見て「白いものは?」と聞いてきました。炊飯器の横には今までの白いしゃもじではなく、ニューカマーの半透明なしゃもじがいました。早速気がつくとは鋭い!

 「ああ、しゃもじね。古くなって使いづらくなったから、新しいものに変えたんだよ」と答えると、「さようならだね」と言いました。物への愛着をしっかり持っている息子。今朝、無造作にしゃもじをゴミ箱に放り込むように捨てた夫の行動が引っかかり、「ちゃんと、今までありがとうって気持ちでさよならしてほしい」と注意したところでした。私だったら何か紙に包むか、袋に入れてさよならします。長年お世話になったしゃもじなのです。息子は偉いと思いました。

 夕方、チャレンジタッチでお絵描きをしていた息子が、またしゃもじのことを話し始めました。「おせわになりました?」と聞いてくるので、「ああ、しゃもじのこと?そうだね、おせわになりました、だね」と答えると、「うん!」と言ってチャレンジタッチで何かを描き始める息子。描き終えると「はい!」と言って見せてくれました。

 

 なんていうか、感動します!物を大切に扱う気持ち、伝えたい言葉があったんですね。息子の優しい気持ちと、伝えたい気持ちの両方を感じられて、私はとても幸せな気持ちになりました。ピュアな気持ちをいつも教えてくれる息子の存在に感謝です。

 しゃもじさん、今まで本当にありがとうございました。

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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