最後の読み聞かせ

 息子のクラスで小学校最後の読み聞かせをしました。選書に悩むこと半月。どんな本をみんなに贈ったら良いだろう?彼らの門出に相応しいもの?読み聞かせという体験の思い出となるようなもの?

 3日前になっても決まらず、本好きの姉や司書の知人にまで聞いてみました。いくつか良い本を教えてくれたけど、どれも私の心にはヒットせず…。なんとなく私が読みたい輪郭のようなものがあるみたいです。それは何か。本屋さんをウロウロ。ネットをウロウロ。

 そしてようやく決めました。こちらの2冊です。

 自閉症の子供にインスパイアされて書かれた絵本「ぼくはここにいる」。あえてそのことは言わず、「感じるままに聞いてください」と言って読み、最後にそっと付け加えました。

 2冊目は子供の頃に読んだ「1年1組せんせい、あのね」のセレクション版で、ヨシタケシンスケさんが子供達の詩に絵をつけたもの。クスッと笑ってしまったり、ジーンと心温まったりする1冊です。いくつか選んで読みました。小学校1年生の頃、どんなことを思っていたのかな?と振り返る機会になったら嬉しいです。

 とても静かに聞いてくれて、楽しんでくれているか心配になったけど、ちらっと見ると微笑んでいる子の表情が見えて、少し安心しました。息子も「楽しかった」と言ってくれたので良かったです。

 翌日には、話したことのなかった子が私に会釈してくれたりして、何かしら心に届いたのかなと嬉しい気持ちになりました。

 こんなに子供達と触れ合う機会をくれた息子に、改めて感謝です。かけがえのない時間をありがとう。

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

0コメント

  • 1000 / 1000