寄り添う会話


今日はアトリエでのお仕事の日。


一番最後の時間枠に来る姉弟がいるのですが、
今日は到着するなり弟くん(小学2年生)が私にペッタリ。


お?珍しいな。


きっと丁寧に関わってほしいサインかな?と思いました。


他の子たちが割と落ち着いて取り組んでいたので、私は弟くんのそばにいました。


弟くんは色鉛筆で絵を描くと決めていて、特に手伝いは必要なさそうだったけれど、私は彼の横に立ち見守りました。


マインクラフトというゲームに出てくるキャラクターを描いているらしいのですが、何を描いているのかを熱心に私に説明しながら描いていました。

しかし、何を話しているのやら私にはさっぱり分かりません。

キャラクターを知らないというのもあるけれど、その要素を省いたとしても彼のファンタジーな会話の内容を理解するのは難しいものがありました。


それでも私はひたすら相槌を打ったり、彼の言葉をそのままオウム返ししました。


まるで知らない言語の世界に放り込まれたような感覚。
ひたすら相手の話を聴く。返す。


そうしているうちに、彼は5枚もの絵を描き上げました。


彼の持っている不思議で素敵な世界がそこにはありました。



話を聴くってこういうことかな。
少し掴めたような気がしました。


彼は自分の中の物を、話して描くことで心地良く表出していきました。 


そしてスッキリ、良い笑顔で帰っていきました。


私もとても満たされた気持ちになりました。



寄り添うということを、ちょっと体得できたような気がしました。








365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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