映画の話を書きます。
「梅切らぬバカ」という映画を見てきました。
50歳になる自閉症の息子と、その母の2人暮らしの物語です。
我が家も息子が自閉症ですから、気になるテーマでした。
映画では、地域の人から迷惑がられる存在であった親子が、一歩歩み寄ってお互いを知ることで分かり合える関係となっていく様子が描かれていました。
そして障害者だから周りに迷惑をかけるということではなく、その他の人たちもお互いに迷惑をかけ合うところがあるよね、ということを丁寧に描いてありました。
皆の共通の願いは平穏な日常を送ること。
でもそこにはお互いに譲り合い、理解し合う寛容さが必要であることが伝わってきました。
映画の中で問題が全て解決してハッピーエンドになったわけではないし、そんな簡単な問題ではありません。
でも解決の糸口を提示するところで物語は終わったように感じました。
相手を知ろうとすることがまずは大事なんだなと思いました。
映画に出てくる子供がキーパーソンで、その純粋な視点から大人が気づかされていくように思いました。
息子が大人になる頃、どんな生活をしているのかな。
ぼんやりと描いてはみるものの、全く未知の世界で想像がつきません。
息子がどこまで成長するのかも未知数です。
だからやっぱり今を生きること。
できる限り可能性を引き出すこと。
私は映画の中の珠子さんのように、明るく、へこんでも立ち上がるお母さんでいたいと思います。
できるだけ健康で長生きできるように、日々の自分のメンテナンスも大事にしていこう。
そして、私たち家族だけでなく、息子の理解者やサポーターを増やしていくこと。
息子を知ってもらうこと。
それが私のこれからのミッションかなと、書いていて思いました。
この映画を見たい!と言ってくれた娘。
観終わった後「面白かった〜!」と言いました。
この映画をそんな風に感じ取れるんだね。
娘の中に優しさがあるからだなと思いました。
娘と一緒にこの映画を観られてよかったです。
今もじわじわと余韻に浸っています。
この映画を作っていただいたことに感謝します。
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