3学期には学校行事で音楽会があります。
2学期の後半から練習が始まり、冬休みの宿題でも鍵盤ハーモニカでの練習がありました。
家庭でも少しずつ練習を続けてきました。
曲目は「ミッキーマウスマーチ」。
家庭での練習はワンフレーズでも弾けたらOKとして、練習を終了していました。
つい欲張って長く練習をしようとしてしまいますが、そうすると集中が切れて態度が崩れてしまいます。
それよりも良い態度の状態で褒めて終われることを優先しました。
そのため亀の歩みのような遅さで練習は進んでいます。
先日、学校の先生と個人面談がありました。「家庭での練習の様子はどうですか?鍵盤ハーモニカが難しそうだったら簡単な打楽器とかでもいいですよ」と言われました。
私はこれまでの鍵盤ハーモニカの練習を思い、息子のモチベーションが一番上がる選択をしたいと思いました。
息子が他の楽器に心惹かれてそちらがしたいというならそれも有りだと思います。
ただ、鍵盤ハーモニカがスキル的に難しそうだからという理由であれば、これまで積み重ねてきた努力を実らせてあげたいな、と思いました。
どちらが息子にとっていいのかな。
そんな想いを抱えていました。
そして今日の夜のことです。
なんのきっかけかよく分からないのですが、急に息子が電子ピアノに駆け寄り、ピアノの蓋を開けました。
そして電子ピアノの椅子を出そうと、周りに置いてあるものをもどかしそうにどけています。
「今すぐ弾きたい!」
そんな息子の衝動が伝わりました。
私は慌てて物をどかすのを手伝いました。
息子は椅子に座るとミッキーマウスマーチを弾き始めました。
途中で「楽譜!」と言い、慌てて楽譜を出してあげました。
そこからは楽譜を見ながら、一人で最後まで弾き切りました。
息子が自分からピアノを弾こうとしたのは初めてです。
驚いたのと、嬉しさとで胸がいっぱいになりました。
すごい!すごい!
まるで息子の頭の中のシナプスがつながったように感じました。
弾き終えると息子は満足した様子。
「もっと弾く?」と聞くと、
「もういい」との返事でした。
積み重ねてきた鍵盤ハーモニカの練習が、こんなところで花開くんだな。
これまで蒔いた種がふと花開く瞬間に立ち会えたような感動を味わいました。
今日も素敵な1日だったな。
ありがとね。
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