同じ朝でも。


 今朝息子と学校へ向かう途中、息子がふと足を止めて葉っぱを拾いました。綺麗なまあるい穴が空いている葉っぱで、「はらぺこあおむしだよ!」と息子が言いました。横を通り過ぎた大人の方が、息子の言葉にふっと微笑んだように見えました。通勤の人たちが忙しなく歩いている歩道での出来事。息子の周りの時間だけがゆっくりと流れていることに気づかされました。私たち大人は、1秒でも早く目的地に辿り着くため、周りの景色も見ずに歩きがちだけれど、息子は見えている景色が違うんだな。


 息子が拾った葉っぱ。

(きれいな丸い穴でしたが、息子が形を変えました。モンスターっぽくなってる⁈)


 そしてさらにその気づきを裏付ける出来事がありました。息子を送った帰り道、横断歩道を渡る途中で青信号が点滅し出しました。結構長い横断歩道だったので小走りで渡り、あと少しで道路の向こう側へ到着する時に赤信号になりました。あと2mほどだったので小走りの足を緩めたその時。遠くから「最後まで走り切るー!」という声が聞こえました。声の方向を見ると、ものすごいスピードで自転車を漕ぐ人が、私の後ろを風のように走り抜けて行きました。多分私に言ったのだろうと思いますが、びっくりする出来事でした。

 流れる時間の違い。まあるい穴が空いた葉っぱを見つけて喜ぶ朝と、自分が1秒でも早く前に進むことだけを考えている朝では、見える世界が違うのだと思います。私が息子と一緒に歩く朝は、息子のおかげでゆっくりと流れていると感じます。ただ急いで目的地へ進む時間から、心豊かな時間へと変化していきました。

 この時間を大切にするために、もっと朝時間をゆったり持てるよう、やはり早起き生活にシフトしていこう!豊かな朝時間は、幸せな1日につながります。

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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