支援の仕方次第で可能性を引き出せる。

 

 息子の様子が落ち着くまでペースを落としていた宿題を、徐々に復活させています。息子が自分からやりたいと言うタイミングを待ち、息子がやると言った時にやってもらいます。

 漢字ドリル、計算ドリル、音読の宿題3点セットの中で、息子が一番好きで最初にやるのが漢字ドリルです。文字好きな息子らしいチョイスですね。その次が音読。計算ドリルがいつも一番最後です。

 昨日は漢字ドリルのみをやりました。夕食を終えて、宿題の準備を始めた息子。なんと計算ドリルを持ってきました!

 今日のページを開いて一言。

息子「難しいね…」「やっぱりやめようか」

私「そうだね。でも、1問だけでもやってみようか」

息子「1問だけやる!」

 そして解き始めました。ちょうどあと3問解けばステップ1が終わるところでした。

私「やっぱり1問じゃなくて3問にしてみたら?きりが良いし」

息子「3問やる!」

 そして最初の1問を一緒にやり、コツを掴んだようでノッてきた息子。3問目を通過したのに気づいていない様子で、そのまま4問目に突入していきました。

 …気づかぬふりをする確信犯の母。そのまま5、6問目まで解き進めた息子は、集中が切れたのか急に宙を見つめました。そこですかさず母は一言。

母「今解いてる問題が終わったら5分休憩しようか」

息子「5分休憩する!」

 こまめに休憩を入れることがとても重要です。このまま続けて、疲れて態度が崩れては、前半の頑張りを褒めるタイミングを逃してしまいます。良い状態で終わって褒める。その積み重ねが自信とやる気につながります。

 時間をしっかり守る息子は、ちゃんとタイマーで5分測ります。5分経ったら宿題再開です。ここでもう一つ支援のポイントが。ズラリと縦に並んだ計算ドリルの問題たち。息子は1問解くごとに、次の問題の場所を見失っている様子でした。次の問題はどこどこ?と鉛筆を持つ手が彷徨うのです。

 私はすかさず、近くにあった四角いコースターで、該当の問題より前の部分を隠しました。そうすることで今から解く問題がどれなのか、すぐに見つけることができます。息子のストレスが減り、良い状態で問題を解き進めることができました。

 この支援は解答を見ながら丸つけする時にも役立ちます。解答ページは文字が小さく、ぎっしりと書かれているため、息子は該当する答えを見つけるのにさらに苦労している様子でした。そんな時も手持ちの定規や、メモ帳でもなんでも構いません。確認したい答えの箇所より前の部分を隠すことで、息子は一人でスイスイと丸つけをすることができました。

 近くでサポートする大人が、こうした知識を身につけておくだけで、その子のやる気を引き出してあげることができます。息子はやりたくないんじゃない。本当はやる気があるのだと思います。結局、計算ドリルは最後の20問目まで解ききりました。与える課題を減らしてストレスを与えないという方法もありますが、必要な支援をすることで達成感を味合わせてあげることも重要だと思うのです。本人にとって学びの楽しさを知ったり、こんなに沢山解けたという自信につながっていくでしょう。

 そういう視点の支援をしていきたいと私は思います。可能性を引き出すような関わりをしていきたい。その先の笑顔を私は見たいと思うのです。

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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