誕生日は感謝をする日。

 誕生日の朝。目覚めると昔からの友人からバースデーメールが2件届いていた。それを読んで幸せな気持ちになる。ありがたいなぁと思う。そんな風に気にかけてくれる友人が数人いるだけで、幸せなことだと思う。

 夫が開口一番「お誕生日おめでとう」と言ってくれた。結婚して13年。昨年辺りからそれをしてくれるようになった。私は何よりそれが嬉しいのだ。

 娘を起こしにいくと、娘も開口一番「ママ、お誕生日おめでとう」と言ってくれた。娘は私のことをよく観察してくれているので、私が喜ぶことを熟知しているようだ。ありがたいなぁと思う。

 息子はマイペースにいつも通りの朝の様子。でも私の年齢をすっかり覚えてしまったようだ。学校とかで言っていないと良いけれど。(笑)まあ、別に良いのだけれど。

 10年に1度の大寒波が到来した誕生日の朝。昨夜、夫が庭に出しておいたバケツの中の水が、朝になると凍っていた。子供達は大興奮。丸い形になった氷を取り出して、眺めている姿は楽しそうだ。夫は子供達を喜ばせるのが上手だと思った。

 息子を学校へ送った後、カフェで珈琲を飲むことにした。その後数人からももらったバースデーメッセージのお返事を、落ち着いた場所でしたいと思ったのだ。でもその前に、誰よりもメッセージを送りたい相手がいた。母だ。

 先週、気まずい別れ方をしてしまった母にメッセージを送るのは、やっぱりちょっと気まずかったけれど、それでも今日は母にメッセージを送りたいと思った。自然とそんな風に思えたのは、この数日、感謝することを意識して過ごしたからだ。どんな小さなことでも感謝しようと決めた。「こんな寒い朝に、暖かい布団の中で目覚めることができてありがとう」「今日も健康な身体で1日を始めることができてありがとう」「美味しい朝ご飯が食べられてありがとう」…そんな些細なありがとうを、意識的に頭の中で呟くようにした。私の中では実験だった。母の行動の一部を受け入れられなくて、我慢できなくてそれを伝えて、気まずくなってしまったから。でも感謝だって沢山あるはず。感謝の方が沢山あるはず。

 そんな数日を過ごしていたら、誕生日の朝、母に対する感謝の気持ちが溢れたのだった。「産んでくれて、育ててくれて、ありがとう」とメッセージを送った。恥ずかしかったけれど、今日伝えないと後悔しそうだったから。

 母からも返事が。「私もメールを送ろうと思ってたよ。お誕生日おめでとう」

 誕生日は感謝をする日。今日がとても幸せに感じられたのは、それを本当の意味で、私ができたからだと思う。

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はは、むすめ、むすこのアートな日々

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