何年か前に買った、谷川俊太郎さん作、安野光雅さん装画の「すきノート」。左から開くと、こどもたちに呼びかける3行詩で展開していく「すきノート」。右から開くと大人向けに谷川さんのエッセイが並ぶ「好きノート」。どちらもその問いかけや文章に触発されて、自分にとってのすき&好きは何かな?と考えたくなる1冊だ。
娘用と息子用に、同じ本を2冊買った。2人との交換日記のようにするつもりで。買った当時、娘は好奇心旺盛に飛びついて、何ページか書き込んでいた。息子は内容をよく理解できていないのか、興味を示さないまま時が経った。
息子のフリータイムがたくさんあった今日。手持ち無沙汰な息子に、目に留まった「すきノート」を提案してみた。1番最初のページの問いかけは、
「いちばんすきな やさいはなにかな
たくさんあっても ひとつだけ
おしえて おしえて えにかいて」
息子はピンと来たのか、「ピーマンの肉詰め!」と答えて、ピーマンを描き始めた。お!ついにすきノートと息子が共鳴し合う時が来た!集中して描き進めていく。
とっても綺麗に描けている!
1ページ目で終わるのかと思ったら、次のページへと自ら進んでいった。2ページ目は娘の描き込みが既にあったため(娘のすきノートに描かせてしまった…!)、3ページ目の質問へ。
「いちばんすきなおかしはなんだろ
うちでつくれば ただだけど
おみせでかうと いくらかな?」
息子は「マーブルチョコ!」と答えて、たくさんのマーブルチョコを描いた。
色彩が綺麗!
こうして質問で導いていくと、息子が描く絵が広がっていきそうだと思った。普段はかおノートやひらがななど、決まりきった世界ばかりを描いている息子だけど、問いかけ次第で世界は広がる。
質問は、世界を広げていく鍵なのだ。
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