アトリエのお仕事にて。小学校低学年のHちゃんから、工作の本の中から「自動販売機」のページを開いて「これを作りたい」と申し出がありました。段ボールを切って組み立て行く系の工作です。内心ドキリとする私。私はこういう手順に添った立体工作が苦手なのです。粘土をこねたり絵を描いたりするのは大好きなのですが。
しかしやるしかありません。腹を括って工作の本と向き合いました。大丈夫、手順通りやれば完成するはず!慎重に進めていきます。
箱の中に何を入れるかは自分で決められるお楽しみ自動販売機。まずは箱の中に物を入れるための穴を3つ開ける作業からスタートです。かなり几帳面な性格のHちゃん。3つの穴の大きさを同じにするために、定規を使ってミリ単位まで正確に測って線を引きます。穴と穴の間もちゃんと等間隔になるように測ります。私はそれをサポートしていきます。
続いて、それぞれの番号札の制作、中身がスムーズに出るためのスロープ作り、箱の中を仕切るための仕切り板作りと行程は進みます。Hちゃんにはキラキラと飾りがいのある番号札制作を任せ、私は箱の中のスロープや仕切り板を制作します。
そんな作業を進めていくこと1時間…10歳くらい老けた感覚がありました。(笑)Hちゃんが私をからかいます。「あれー?おばあちゃんになっちゃったの?」「頭が硬すぎるー」「もしもーし(私の頭をコツコツ叩く真似)。(笑)
「今何歳なのー?」と聞かれたので「90歳くらいかなー。これが完成する頃には100歳超えてるかも」と楽しいやり取りが続きます。すっかりおばあちゃん扱いされてしまいましたが、私も自然体で子供たちとのやり取りを楽しめるようになった自分を感じました。アトリエのお仕事も細々と続けて4年が経ちました。子供との接し方が分からず、妙に緊張して疲れていた頃から、随分と自然体でいられるようになったなと思います。そしていつの間にかとても楽しくなっていたのでした。
今日はおばあちゃんにはなってしまいましたが、(笑)子供達に求められるがままに苦手な分野にも取り組んで、自分の可能性を引き出していきたいと思います。
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