息子と私のもどかしい気持ち

 体育着に着替えるのが嫌だと大泣きした。5年生になってから、そんなことが2回ありました。今まで何事もなく着替えていたのに、どうして?息子に理由を聞いても、「嫌だから」としか答えられませんでした。

 明日は1日を通して体力テストがあります。つまり1日中体育着で過ごすことに。担任の先生に相談すると、「朝から体育着で来ても良いんじゃないですか?それは合理的配慮にあたると思います」と言ってくださいました。それは名案です!理解のある先生でありがたいなと思いました。

 「明日は体育着を着て学校に行こうか」。そう言うと息子は、「寒い?」と聞いてきました。「体育着着てる時は寒いの?」→「うん」→「だから着替えたくないの?」→「うん」。ようやく着替えたくない原因が分かりました‼︎

 確かに以前、体育着で過ごしていてブルブル震えていたという話を先生から聞いたことがありました。毎回そんな寒い日ばかりではないと思いますが、その経験が尾を引いている可能性はあります。

 「今度先生に『どうして着替えたくないの?』って聞かれたら、『寒いから』って答えてごらん」と私が言うと、息子はダダダッとメモ帳がある場所へ駆け寄り、そのセリフをメモしました。そしてテープで筆箱に貼り付けたのです。


 息子のその行動を見て、ああ、息子はずっと伝えたかったんだなと思いました。伝えたいけど、その言葉を紡ぎ出すことができない。息子はそんなもどかしさをいつも抱えているのだと思いました。嗚咽をするほど大泣きをしたと聞きましたが、息子が抱えている気持ちを想像したら、涙が出そうになりました。

 笑ったり、同じ言葉を繰り返し言ったり、そんな行動の背景にもきっと同じ気持ちがあるんじゃないかなと想像します。少しでも解りたいし、伝えたい言葉を教えてあげたい。その方法があるなら見つけたい。私もいつもそのもどかしさを抱えています。

 今私にできることは、諦めずにその方法を探し続けること。そして息子を観察し続けることなのでしょう。

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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