嬉しいメール

 嬉しいメールをもらいました。息子と同じ小学校に通うお母さん。我が家と同じくABA療育を行なっているAさんは、セラピストに自宅に来てセラピーをしてもらうスタイル。私のように自分でセラピーを実施しているわけではないものの、ペアレントトレーニングも受けているし、かなり話が通じる方でした。ようやく同じ熱量で話せる人に会えたのです。

 そのAさんとは区への要望書のやり取りで共に要望書を作成しているのですが、ある件に関して具体的に言及しなかったことを後悔されていると打ち明けてくれました。私も本当はAさんと同じように具体的に言及したかったのですが、そこまで要望を出して良いものなのかと遠慮してしまっていたのでした。

 でも、いくら制度を整えても、中身が効果的なものに変わらなければ現状は変わりません。制度を変えました、で終わってしまいます。子供達のいる現場を変えなければ意味がありません。今からでも間に合うのか分からなかったけれど、校長先生に問い合わせてみることにしました。

 校長先生は現状でできることの事実を伝えてくださり、私たちの要望は現段階では叶えるのは難しそうだと回答されました。ただ、現状の制度の理由を聞くことはできる、その問い合わせをしてくださるとのこと。私たちではなく校長先生が動いてくださるということがとてもありがたいと思いました。

 進捗をAさんに伝えると、嬉しいメールをもらいました。校長先生が動いてくださるのはすごい前進だと思いますとのこと。私と校長先生がこれまで築いてきた関係性があるから、真意がスムーズに伝わるのだと思います、と。私と出会えたことに感謝していると。

 思いがけないメッセージに、ちょっと泣きそうになりました。私がこれまでやってきたことが、他の人の役にも立っていると実感できたからです。息子が転校した頃はコロナの真っ只中で、他の保護者の方との交流もなく、自分で考えて行動するしかありませんでした。目の前の状況を良くしようと、迷いながら進んできました。今の校長先生が来られた昨年から、声が届くようになったと感じます。そうして歩んだ道が、後から続く人たちが歩める道になっていると思うと、報われるような気持ちになったのです。

 これまでの人たちが切り拓いてくれた環境に今私はいて、その恩恵を受けている。私もその歴史の中で、何かできているのかもしれないと思いました。

 私もAさんに出会えたことに感謝です。Aさんと何かできるかもしれない。そんな予感もしています。

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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