パパが仕事で不在の休日。習い事も何もないノープランの日。娘は塾のため、息子と私の2人でどんな1日を過ごそうかと考えました。近所の公園は正直行き飽きたし、ランチを外で食べるにしても、大体行くお店は決まっているのでいつもと変わり映えしない。そして何より、息子と2人で過ごす休日をちょっとステップアップしたいと思いました。できることを増やしたい。階段を1段上がるような小さな挑戦といえばなんだろう?
そこで閃いたのが「息子と2人で映画を観に行く」でした。今まで何度か映画館に行きましたが、息子は最後まで観ることができませんでした。2時間は自閉スペクトラム症の息子には長すぎるのです。なのでパパが一緒に行ける時にしか行ったことがありません。いつも息子は映画を最後まで観ることなく、途中退場でした。
ちょうど「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」がやっていました。ドラえもんなら割と飽きずに持つかもしれません。今の息子ならいけるかもしれない!そんな予感がしました。
なんと朝の9時からしか上映していなかったため、休日ですが学校へ行くのと同じくらいの時間に家を出ました。映画館空いてるだろうなぁと思ったら、意外と賑わっていてびっくり。こんな朝早くから映画を観る人たちがいるとは…!
息子は朝からウキウキしていて、「早く行きたい!」と私を急かします。息子に楽しみを用意してあげられたことに、嬉しさと自信が湧いてきました。私1人でも息子が喜ぶことをしてあげられる。それが嬉しかったのです。
さて、映画のストーリーは、今の世界情勢とシンクロしているような内容で驚きました。確かコロナのために上映が延期になった作品だったと思うのですが、このタイミングに重なったことも何かのメッセージでしょうか。強い人ばっかりじゃないし、むしろ弱い人の方が多い。けれど、誰かのためなら強くなれる。そんなことを感じました。私も息子を授かったから、強く成長できたところがあると思います。
隣でバリボリとポップコーンを食べながら、映画のシーンに素直にリアクションする息子。ドキドキハラハラしながら「小さい声でね」と何度か注意しました。素直にリアクションするのはとっても良いことだと思うのですが、映画館でもお構いなしなところはやはり息子の特性故だと思います。映画が暗いシーンになると「夜だねぇ」と呟き、明るいシーンになると「朝だねぇ」と呟きます。呟きポイントが独特なのです。
それでもなんとか最後まで観ることができました!私も概ね映画に集中することができました。すごい達成感です!息子と一緒にできることがまたひとつ増えました。こういう小さなステップアップがとても嬉しいのです。これは息子の育児の醍醐味だと思います。
映画館にも一緒に行けるようになり、楽しみが増えました。そんな日々の積み重ね。次は何に挑戦しようかな。
映画館の売店にあったお菓子の計り売り。映画の強化子にしていて、ちゃんと最後まで観られたので買ってあげました。1g4円だからと油断して、息子にジャンジャン袋詰めさせたら、なんと1800円のお会計になりました。高!(涙)
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