昨日、とても嬉しいことがありました。息子の学校のお迎えに行った時に、担任の先生と少しお話をする時間があります。昨日の息子は、調子良いスタートを切ったものの、あることをきっかけに崩れてしまいました。それでも持ち直し、要所要所は頑張ることができました。
どんな先生のいうことも聞けるようになる。学校生活において、それは目指したい姿です。けれど息子の自閉スペクトラム症の特性上、大人の関わり方によって息子の態度は左右されます。私たちは息子に入りやすい対応をABA療育で5年以上学んできており、関わる大人がその対応を一貫してする必要があるということ。その対応の仕方を伝えるために、転学当初は私が学校に毎日付き添いをし、対応の仕方を先生方に見ていただきました。息子の取説も作ってお渡ししていました。
あれから1年。蒔いた種子が芽を出したと感じられる出来事がありました。息子への対応が上手な支援員の先生が一人いらっしゃるのですが、その先生と先日お話した時、「お母さんが以前作ってくれた取説を参考にしています。とても分かりやすいし、他の子への対応にも応用できています」と伝えてくださいました。「私たちは現場にいきなり投げ込まれて、子供たちにどう対応したらいいのか試行錯誤しているんです。研修はありますけど、子供一人一人特性が違うので応用するのが難しい。でもお母さんの取説はとても分かりやすいです。あんな風に取説を作ってくれるお母さん、なかなかいないですよ」
嬉しすぎて目眩がするほどでした。1年前に種子を蒔き、先生方一人一人にコツコツと対応を伝え続けてきました。それに応えてくれる先生が一人でもいたという事実。それがすごくすごく嬉しかったのです。
もう一度あの取説をプリントアウトして、担任の先生にお渡しするタイミングがあればと持参していました。ちょうど昨日、息子の対応の根幹となる部分を共通して理解できる会話を担任の先生とできたのです。持参した取説を渡すのはこのタイミングしかないとお渡ししたらすごく歓迎してくださり、先生方で共有しますと言ってくださいました。以前にこの資料のお話をした時はあまり興味を示してくださらないように見えたけれど、ようやくここへ辿り着けた!と感じました。
嬉しい気持ちの正体。それは、現場の先生方と共通認識を持てたから。ずっと私が求めていたことだからです。きっとこれから良くなる。その兆しが見えて、ホッと安心したからだと思います。
安心する気持ちというのは、人を幸せにするんだなと感じます。この安心する気持ちを今はじっくり味わいたいと思います。そして、このホッとする気持ちを広げることができたら、それが私の喜びかもしれません。
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