「今日は最高に良い日になる」

 今日は息子と二人きりの休日。正直、私は胃が痛くなるような気持ちでいた。なぜならここ2〜3週間の息子は、心がざわざわしていて、目も険しい。まるで私や、夫や、学校の先生たち、つまり彼に何かをさせようとする存在と闘っているかのようだった。

 「僕の気持ちを分かれ」

 言葉にできない彼の気持ちが伝わってくるようだった。

 娘が塾へ出発し、夫も仕事のため出かけて行った。私は深く吸えない息を、意識して深く吸い込む。

 「大丈夫。今日は最高に良い日になる」

 そう自分に暗示をかけた。

 今日はとことん息子と向き合おうと決めた。まず一緒にカードゲームをした。いつも宿題や家事でその多くが終わってしまう息子との時間。今日は息子と遊ぶことを最優先した。息子はカードゲームは最初は乗り気じゃなかったけれど、段々と楽しんでいく様子が分かった。

 終わった後は、息子が「寝る!」というので、布団で一緒にゴロゴロタイムをした。息子はなんだか楽しそうだ。息子ワールドな会話のラリーを楽しんだり、二人でただただゴロゴロした。それは幸せな時間だった。

 買い物がてら、息子と外出することに。私の中に緊張が走る。大丈夫かな。最近落ち着きのない息子なので、外出は一番緊張した。お約束をして、スペシャルな強化子も用意した。息子は「頑張るぞー!」とご機嫌に出発。楽しそうに終始スキップしていた。横断歩道もスキップして渡った。車の中の人たちの目には、息子はどんな風に映ったかな?横断歩道をスキップして渡る人を私は見たことがないけれど、(笑)記憶に残る光景だったかしら。スキップする息子の後ろ姿は、私にとってはただただ微笑ましい光景だった。

 お買い物も、待ち時間があった中、問題なく終わることができた。一旦帰宅して再び出かけた公園も図書館も、問題なく終わることができた。私は心底ホッとした。やっと峠を越えたみたい。この数週間の嵐の峠を越えたみたい。

 嵐は来るけど、ちゃんと越えられる。その先は絶対に良くなる。運(ゼロ)の法則だから。自分にかけたその言葉を思い出す。

 「心配すんな。全部上手くいく」byヒカルさん。

 やっぱり今日は最高に良い日になった。



 

 

息子が描いてくれた私の似顔絵。(笑)

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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