障害者雇用の当たり前を変える。そんな取り組みをしているチョコレートの会社があるという話を知人から聞きました。久遠チョコレートという愛知県にある会社。570人いる従業員のうち約430人が障害者を含む多様な人々なのだそうです。
まず良いなと思ったのは、職場のオシャレな雰囲気。明るいグリーンの壁と木を組み合わせ、ガラス張りの窓から明るい光が差し込んでいます。窓が沢山あって、通りからも中が見えます。閉ざされていない、オープンな感じが良いなと思いました。みなさんの笑顔が沢山の人に見てもらえます。
そしてユニフォームがオシャレ。デニム記事の帽子とエプロン。オシャレなカフェのようではないですか。可愛いです。
障害の程度はさまざまで、それぞれの特性を活かして配置しているとのことでした。自閉症の人の手先の器用さや、綺麗に片付けることへのこだわりや、仕事の丁寧さを活かしているとのことでした。良さを活かせばこんなに素晴らしい仕事ができる。それを証明しているかのような、クオリティーの高い美しいチョコレートたちが並んでいました。
障害者の保護者の方も希望すれば一緒に働けるとのこと。息子の隣で働く幸せそうなお母さんの表情に、胸がジーンと熱くなりました。そうなんです。我が子と一緒に幸せな時間を過ごしたい。私も望んでいることです。当たり前にできないことが多くて、諦めてきたこともきっと沢山あったでしょう。代表の夏目さんの言葉に涙ぐむお母さんもおられました。
良いなぁと思いました。羨ましいの「良いなぁ」ではなくて、心からの共感の「良いなぁ」です。なんて素敵な環境でしょうか。諦めなければできるんだな。そんな場所を作れるんですね。
賃金も一般的な障害者の10倍の金額を支払っているそうです。障害者だから安い給料でもしょうがない。それはナンセンスだと思った、と仰っていました。そうだ、しょうがない、じゃない。しょうがない、は変えられる。
しょうがないを変えていく人たちがいる。そのことに勇気をもらいました。私も諦めないで自分の望みを叶えることが、他の人の力にもなっていくのだと励まされました。
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