ライフワークのように日々描き続ける息子の作品を何か形にできないだろうか。そう思って少しずつ活動を始めたのが私の出発点でした。言語での表現が充分でない息子とつながるツールのようにも感じていました。息子が何を感じ、何を考えているのか知りたい。その探求はずっと続いています。
このブログでの発信もそうですし、息子のアイデアをいくつか形にしてきました。そんな活動をこれからも続けていきたいという話をしていたら、知人からHERALBONYさんの存在を教えてもらいました。
HERALBONYさんは、知的障害のあるお兄さんを持つ双子の弟さんたちが立ち上げた、障害のある作家が描いた異彩のアートによる新たなライフスタイルブランドです。知的障害を持つ人たちの表現を異彩という言葉で表現し、その人たちの才能を様々なプロダクトに変えて社会に発信しています。
その活動を知った時、私がぼんやりと描いていたことを形にしている人たちが既にいた!と驚きました。しかも壮大なスケールで、スタイリッシュで、かっこいい。新しい文化の創造。私もこんなことがしたい。そう思いました。
今回これまでの息子の育児をまとめている時に、ふとHERALBONYさんのサイトを覗いてみると、ちょうど銀座でPop up shopが出店されていると知りました。昨日は最終日!間に合う!息子と一緒に行ってきました。
店内にはファッション、家具、雑貨、様々なプロダクトに形を変えた色鮮やかなラインナップが揃っていて、ワクワクする空間でした。やはり色彩感覚の豊かさを感じます。そして既存の枠を出るアイデアたち。それぞれコラボレーションをした企業の方のコメントを読むと、みなさんHERALBONYさんの理念に共感された方ばかり。中には私の地元の企業もあり、勝手にご縁を感じたりもしました。
今回はこちらのアイテムを購入しました。
素敵ですよね。お弁当包みにもいいかなと思います。
こんな形の扇子、見たことないです!画期的!
改めて、デザインって暮らしを豊かにするものなんだなと思いました。このアイテムを持つだけで、心がちょっと踊るような。私が息子の作品を見る度に感じるあの「わぁ!」という感動。あれが私の味わいたい感情なのかもしれません。
未来が楽しみになる展示でした。異彩のみらい、そこに私たちも関われたら良いな。
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