本心を引き出すには具体的な問いかけを。


 何かをやる?やらない?の質問をする時、息子は決まって「やる」と言います。今回の習い事の件で言えば、「続けるorやめる」の選択肢に対して、「続ける」と答えます。でも、果たしてそれは息子の本心でしょうか。

 「やめる」を選んだ場合の見通しが、息子には立たないのではないかと思いました。続ける場合しかイメージすることができないから、そちらを選んでしまう。やめたらどうなるの?やめた場合のイメージを思い描くことができない。息子の特性からして、考えられる可能性だと思いました。

 これは聞き方の問題でもあるようです。2つの選択肢のどちらもイメージできるような聞き方をする必要がありそうです。

 「体操を続ける?それとも、体操の代わりにパパとジョギングする?」と聞いてみました。すると息子はこう答えたのです。「パパとジョギングしても、チョコミントアイス食べられる?」 

 チョコミントアイスは体操教室の後に食べられる強化子です。その時だけ食べられるスペシャルな強化子。チョコミントアイスを食べることが、息子が体操を頑張るモチベーションになっていたことが改めて分かりました。でもそれが本当は体操が難しいと思っていた気持ちに、ブレーキをかけることにもなっていたのだと思いました。

 体操を続けることが目的ではなく、今の息子に合っていて、能力を伸ばせたり、体力を発散することが、運動をする今の目的です。集団行動の練習はもう充分にできています。であれば、別のものに替えればいい。

 息子の答えをそのまま受け取るのではなく、息子の本心を引き出す聞き方。具体的なイメージができる聞き方。息子のような特性を持つ子には、それが必要なのだと実感した出来事でした。

 

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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