約4年間通った息子の体操教室を卒業しました。年長の冬から始めて約4年間。毎週のように息子と二人で通いました。
小学生クラスは1年生から6年生までが一緒のクラスです。元々背が高い息子は、今では小学生クラスの中で一番身長が高くなりました。でも、見た目とは反対に、運動能力は人一倍ゆっくりと発達しています。息子より身長も低い、低学年の子たちがスイスイと高い跳び箱を跳んだり、鉄棒や縄跳びの難しい技を決めていったりする中で、息子はどんな気持ちでいるんだろうなぁと思うようになりました。息子の実力より高いレベルを求められる環境にいることが、果たして良いことなのだろうか。
元々この体操教室に入ったのは、就学を見据えて、小学校での体育の授業の練習になればという思いで始めたのでした。集団の中で指示に従って動くということ。その練習に体操教室は非常に良いと、ABAの先生から教わったのでした。実際、体操教室での練習は大いに役立ったと思います。小学校の体育よりレベルが高いことをやっているため、小学校の体育の授業で、息子がキャッチボールや縄跳びなどが周りが思うよりもできていることに驚かれたりしました。できることが増えると、楽しくなる。楽しくなると、行動が落ち着く。この良い循環が大切です。
学校の体育に適応するスキルはもう身についています。ルールのあるスポーツは、理解するのに時間がかかり難しい面もあります。でも、集団の中で、順番に並んでやるということや、みんなと一緒に準備体操をしたり、片付けをしたりといったことはできています。そこがクリアできていれば、これ以上のレベルの高いスキルを体操で追求するよりも、息子が得意な分野のスポーツを伸ばしていった方が良いと判断しました。
息子自身も、学校が終わって帰宅してすぐ体操教室に行かなければいけないスケジュールに疲れを示していました。「今日は体操休む」そんな言葉をよく口にするようになりました。ここは、節目かもしれない。お世話になった先生方や、マイペースな息子にさりげない優しさを見せてくれるお友達とお別れするのが辛かったけれど、決断することにしました。
最後のクラスである今日は、長縄でした。色んな種目がある中で、息子が大きく成長した種目。みんなと一緒に跳べていました。数年前までは縄の中に入ることができず、先生と手を繋いで一緒に入っていたのに。できることが確実に増えていっているなと思いました。
4年間の思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡ります。一緒に通った日々のこと。入会初日。息子が集団の中でやれるかどうか、心配で仕方なくて、私がものすごく緊張していたこと。息子が落ち着かなくて、心がぐったりした帰り道もあれば、ニコニコと走りながら向かう息子の後ろ姿を追いかけた日の思い出も蘇ります。できなかったことができるようになった喜びも、この体操教室でたくさん見てきたなぁと思います。
卒業の日はいつかやってきます。別れは辛いけれど、次の出会いを楽しみに、息子の良さがもっと伸びる、今の息子に合った場所を探していこうと思います。ありがとうございました。
長縄を跳ぶ息子。本人作。
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