ひとつのものを深める


 今日の息子のアトリエ作品。マカロンの空き容器が可愛かったので持参しました。これで何か作ってみる?と提案すると「たまご!」とのこと。カラフルなたまごが誕生しました。



 途中、先生が一緒にたまごを作ろうとすると、急に「やめて!」「いらない!」と言い出しました。自分の思い描いた完成像があって、それを邪魔されたくないという思いが働いたのかもしれませんが、もう少し優しく言えると良いよねという話をしました。その辺りのコミュニケーションが課題ですね。それでもそこで癇癪を起こしたり、へそを曲げたりするわけでもなく、絵の具コーナーへ行き自分の足に絵の具を塗りながら、気持ちを鎮めていました。(汗)自分の気持ちを自分で鎮められるようになったのは成長だなと感じます。


 続いてシールとマジックで制作タイム。カラフルなたまごのような楕円を描いたところで「できた!」となりました。



 きっとまだまだ発展できる。描いたものの写真を撮りたがる息子の最近の様子から、写真をさりげなく強化子にしてみようと思い立ちました。「この丸に顔を描いたり帽子を被せてみたら?その後写真を撮ろう」とプロンプト(手助け)してみました。息子はシャシャシャーッと迷いなくたまごたちに顔を描きました。そしてしばらく写真タイム。さらに私は声がけをしてみました。「この子達に身体や手足を描いてみたら?その後写真を撮ろう」。息子はまたシャシャシャーッと身体と手足を描きました。みんなが手を繋いでいるところは息子のオリジナルです。そしてまたしばらく写真タイム。またまた私は声がけをしました。「この身体に色を塗ってみたら?」。そうしてこのやりとりを数回繰り返した後に出来上がった絵がこちらです。




 最初のシンプルなたまごたちがこんなに楽しい絵に発展しました。最初はこうしてやる気を引き出すプロンプトが必要だけれど、工夫することが定着していけば、自分でどんどん深めていくことができるようになるでしょう。深めることができれば、それに集中する時間が増え、よい態度が持続していくのだと思います。

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