運動会前日の嵐

 嵐がやってきた。運動会の前日に。最近ちょっとずつ崩れていた息子。今日は運動会のリハーサルで、声が出てしまいクールダウンとなったそうだ。ここ数日続いていたし、お迎えに行った時の様子もイマイチだったため、今日の強化子は無しとした。これが嵐のスイッチを押したようだ。

 「キャー」と声出しをする息子。こちらを試すように、声のボリュームを調整しているのが分かる。こういう時は反応しないことが鉄則だ。息子が何をしていても、風が吹き抜けたかな?くらいのニュートラルな態度でいること。感情的には決してならない。椅子に座るよう指示を出し、クールダウンしてもらう。息子も素直に従う。この辺りがちゃんと指示が入るようになった証拠だ。息子自身も分かっている。でも抗いたいのだ。

 適切な行動で意思表示すること。それが目指す姿だから、不適切な行動の意思表示には応えない。そこはブレてはいけない。息子も私がブレないことを分かっている。だけど抗いたいのだ。そんなやりとりのように感じた。

 クールダウンが終わったら何事もなかったかのように、息子と話したり遊んだりする。良い態度の時に積極的に関わる。そうして良い行動を増やしていく。その繰り返しだ。

 この嵐が過ぎ去ることを、私はもう経験から分かっている。でも今日はなかなかすごかった。すごかったけれど昔と違うのは、息子はちゃんと自制ができているし、私も冷静でいられていることだ。「あなたの発散したい気持ちを受け止めるよ。でも母は、譲れないところは譲らないよ」。お互い言葉にはしていないけれど、そんなやりとりを息子とした。

 寝る前には、「明日の運動会、がんばろうね」と息子が自分から言った。ちゃんと本番に向けて、前向きな気持ちになれている。明日はきっと大丈夫。彼は逞しく成長している。

 

息子の作品。
DonutのD!

365日の展覧会

はは、むすめ、むすこのアートな日々

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